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株式会社 東京医療問題研究所
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ピロリ除菌について

   
東京医療問題研究所 2002年7月作成
   
   正式にはヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)という、胃の粘膜に生息する細菌です。
 
 この菌は胃を保護する粘液を減らして胃酸の攻撃を受けやすくし、胃の粘膜を傷つけてしまうため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発症させる要因になります。実際、胃・十二指腸潰瘍の患者さんの80~90%にピロリ菌がいることがわかっています。ただし、感染していても、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が必ず発症するとは限りません。
 

ピロリ菌の感染率

ピロリ菌の感染率
 
   ピロリ菌の感染率は国によって違い、一般的に発展途上国で高く、先進国で低くなっています。特に上下水道の普及率の悪いところで高いとされています。
 日本人のピロリ菌感染率は先進国の中では高く、特に戦後の衛生状態の悪い時代に育った年代の人で高いといわれています。今日では、衛生状態が改善されたため、若い世代の感染率は急速に低下しています。
 

ピロリ菌の検査について

ピロリ菌の検査について
 
   胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者さんに対して検査を行い、ピロリ菌がいるかを調べます。ピロリ菌が検出されたからといって必ず除菌を行うということではありません。除菌治療をするかどうかは主治医とよく相談して決めてください。 
 
 
除菌治療を行う場合には、治療が終了した後4週間以上経過してから、ピロリ菌が除菌できたかを確認するため、もう一度検査する必要があります。
 
 

検査方法

検査方法
 
内視鏡を使う方法
内視鏡を使って胃の組織を採取します。
 
 
・ 迅速ウレアーゼ試験ピロリ菌の持つ酵素(ウレアーゼ)の働きで作り出されるアンモニアを調べ、ピロリ菌がいるかを判断します。  
・ その他
 鏡検法・培養法などがありますが、組織を取る場所によってはピロリ菌が見つからないこともあったり、設備が必要で判定に時間がかかります。 
 
内視鏡を使わない方法
・ 抗体測定
  血液や尿を採取してピロリ菌に対する抗体の有無を調べることにより、ピロリ菌に感染しているかを判定します。
 
・ 尿素呼気試験(UBT)
  呼気(吐き出される息)を調べてピロリ菌に感染しているかを判定します。
正確で簡単な方法です。
 

ピロリ菌の除菌について

ピロリ菌の除菌について
 
目的
   ピロリ菌を除菌することで胃・十二指腸潰瘍の再発を抑えます。 2000年11月より、日本でも保険適応となりました。
 
 
方法
   ピロリ菌の除菌には“プロトンポンプ阻害剤”という胃酸の分泌を抑える薬と、“抗生剤”2種類を組み合わせて使う、『3剤併用療法』を用います。プロトンポンプ阻害剤を一緒に使うことで、胃酸によって抗生剤が働かなくなってしまうのを防ぎ、ピロリ菌を除菌します。
 
 
使用する薬剤
下表の組み合わせで、3剤を同時に1日2回、7日間服用します。
   
プロトンポンプ阻害剤 ランソプラゾール(タケプロン) オメプラゾール(オメプラール)
抗生剤1 アモキシシリン(パセトシン) アモキシシリン(パセトシン)
抗生剤2 クラリスロマイシン(クラリス) クラリスロマイシン(クラリス)
   
( )内は薬剤の商品名です。
 
 
治療中の注意点
   ピロリ菌の除菌治療は、中途半端で止めるとピロリ菌が薬に対して抵抗力を持ち、次に除菌しようとしても薬が効かなくなる恐れがあるので、医師の指示どおりに正しく服用することが重要です。
また、喫煙は除菌の効果を下げることがあるため、禁煙する必要があります。
 
 治療の副作用としては、軟便・下痢・味覚異常・肝機能異常などが起こることがあります。このようなことが起こった場合、症状に応じて次のように対応してください。
   
軟便、軽い下痢の場合 自分の判断で薬の量や服用回数を減らしたりせず、最後まで飲みつづけてください。
ただし、飲みつづけているうちに下痢がひどくなった場合には、主治医又は薬剤師に相談してください。
味覚異常の場合  食べ物の味をおかしいと感じたり、苦味や金属のような味を感じたりすることがありますが、薬の服用を止めれば症状は改善します。
治療中に自分の判断で薬の量や服用回数を減らしたりせず、最後まで飲みつづけてください。
ひどい下痢 発熱、腹痛を伴う下痢あるいは下痢に粘液や血液が混ざっている場合には、服用を止め、直ちに主治医又は薬剤師に連絡してください。
   
   その他、気になる症状を感じた場合には、自分の判断で服用を中止したり我慢したりせず、主治医又は薬剤師に相談してください
 
 
参考文献
 
  • ヘリコバクター・ピロリ除菌療法について
  • ピロリ菌と胃・十二指腸潰瘍Q&A
  • INEガイドラインシリーズ ヘリコバクター・ピロリ除菌療法
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