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株式会社 東京医療問題研究所
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TEL.03-3389-6911
FAX.03-3389-5696
保険調剤、在宅訪問、一般薬品・衛生材料・介護用品等の販売
 

下剤の使い方

   
東京医療問題研究所 2003年6月作成
   
   近年、食生活の欧米化に伴う食物繊維の摂取の減少、車社会による運動不足などにより便秘は増加しています。特に女性と高齢者に多くみられています。便秘の治療には、まず食生活の改善、適度な運動や規則正しい生活習慣などが大切です。
 しかし、それでも効果がないときは、薬を用いることもあります。
 

便秘とは??

便秘とは??
 
   1日2~3回でも、2~3日に1回でも排便してスッキリすれば正常です。便の回数が減り、便が固くて不快な状態で、排便してもスッキリしないのが便秘です。
 
 
1.便秘の種類
   
一過性単純性便秘 食事や生活など環境の変化により一時的におこることがあります。
一過性単純性便秘 高齢者や女性に多く見られる便秘です。高齢者は腸の動きが弱くなり、消化液の分泌が少なくなることによりおこりやすくなります。また女性では腹筋力が弱いことや、女性ホルモンの分泌なども便秘の原因となります。
けいれん性便秘 精神的ストレスや不安感などにより、大腸が緊張し便秘がおこります。この多くは下痢と便秘を繰り返し、腹痛を伴います。便はうさぎの糞状です。
その他の便秘
   
○「最近、便秘になった」「便が出しにくくなった」「便秘と下痢を繰り返す」など、便の状態が急に変わったときは、ほ かの病気が隠れていることがあります。このような便秘の場合は、医療機関を受診して、原因となる病気を治療する ことが先決です。
 
○薬剤の使用により便秘が起こることがあります。特に高齢者では 種々の薬剤を使用していることがあるため注意が必要です。 
 新しく薬を飲み始めてから便秘になった時には、早めに医師や薬剤師に相談してください。
 もともと便秘気味の方は 先に医師に伝えておくことも大切です。
 
 
2.便秘治療剤を使う・・・下剤の選択は便秘の原因究明から
   生活の改善をしても良くならない時に薬を使用します。
 
※下記の薬品名は一例にしかすぎません。記載以外にも多くの下剤があります。
 
① 腸の粘膜を化学的に刺激して腸を動かす。
 
 弛緩性便秘や慢性的な便秘に使用されます。
 
  • 生薬(ダイオウ、センノサイド、アローゼン)・・・・大腸刺激
  • 液剤(ラキソベロン液、シンラック液)・・・・・・・大腸刺激
  • 浣腸(グリセリン浣腸  即効性あり)・・・・・・・直腸、大腸を刺激
  • 坐薬(新レシカルボン  炭酸ガスで便意を誘発)・・直腸刺激
 
※耐薬性(薬に対する反応が悪くなる)ができやすく、長期使用時には増量が必要となることが多いです。
 
※浣腸は腸管や肛門に炎症や出血がある場合、副作用が出やすいので使用に注意が必要です。使用方法は説明 書をよく読み、又、医師・薬剤師・看護師などの指導を受けましょう。 
 
※通常、内服下剤の作用発現には8~10時間必要ですが、個人差があります。 
 
※けいれん性便秘に対しては症状を悪化させることがあるため望ましくありません。
 
②腸の水分量を増加させ、その刺激で腸を動かす。
 
酸化マグネシウムなど
 便秘に対して始めに用いられることが多い薬です。多めの水で服用する必要がありますが、その人にあった服用量、水の量、服用時間を決定すれば、ほぼ一定の排便が可能になり、習慣性もないので長期間使用することがでます。
 
※腎臓が悪い方はマグネシウムの蓄積が起こるため使用する際には医師と相談して下さい。
 
③自律神経を刺激して腸の運動を亢進させる。
 
パントシンなど
  けいれん性便秘や手術後の弛緩性便秘に使用されます。
 
④便を柔らかくして排便を促す
 
バルコーゼなど
 消化管内で薬が水分を吸収してふくれ、ゲル状になって腸管の運動を促進させる作用があります。(食物繊維と同じ作用)2~3日で効果が出てきます。
 
⑤漢方薬
 
 便秘の種類によって処方されます。医師に相談して下さい。
 

服用上の注意点

服用上の注意点
 
★ 下剤を使いすぎると
   下剤を長期にわたって使い続けると、耐薬性がでてきて次第に効き目が弱くなってくることがあります。さらに用量が増えてくることにより、腸管が痙攣をおこして排便が困難になり、便秘と下痢を繰り返すようになります。
 またそれにより、体内のカリウムが減り、筋力の低下、さらに腸運動の低下をおこし便秘を増強するなどという悪循環を引き起こしてしまうのです。
 
薬の使いすぎにならないために、アドバイスを参考にしてみて下さい。
 
 
★妊婦と下剤
   便秘は、妊婦さんに多くみられます。食事で調節できれば良いのですが、なかなか難しいため、薬を使う事もやむをえないかと思います。
 薬のタイプによっては流産や早産を引き起こす恐れがあるので、必ず医師に相談して下さい。
 
 
★授乳婦と下剤
   授乳婦さんが薬を使用する場合、薬のタイプによっては母乳を通じて赤ちゃんが下痢をおこしてしまうものがあるため、必ず医師に相談して下さい。
 
 便秘薬を使用する場合には、まず医師とよく話し合いましょう。患者さん一人一人に適した薬を処方してもらうことが大切です。
また服用後の状態についても医師、薬剤師に相談して下さい。
 
 便秘薬を使用する場合は、効き目の弱いものから使い、症状が治まったら薬を減らすようにしてください。また、薬だけに頼らず生活改善を行うことも大切です。
 
 
3.アドバイス<生活を改善する>
   便秘の多くは、食事内容を見直し、それを改善することで治療できます。特に、食物繊維を多く含む食品を、意識して食べるようにしましょう。
 ただし、けいれん性便秘の人は、食物繊維をとりすぎると腹痛が起こることがあるので、注意してください。
 
 
★ 食べ物・・・食物繊維が決め手です
♪主食は白米よりも繊維の多い穀類を・・・そば、玄米、ライ麦パン
♪メインディッシュにも野菜を・・・・肉野菜いため、おから入りハンバーグ、
♪副菜には海藻類や豆類を・・・・・・・・ひじきの煮物、五目まめ、ポークビーンズ、めかぶ
♪デザートには乳製品、果物を・・・・ヨーグルト、りんご、キウイフルーツ
                                   など。
 酸味や香辛料、適度の油脂類(マーガリン、ごま油など植物油)も効果があります。
 
 
★水分
   水分を多くとることも便秘の解消に役立ちます。朝起きたときに、コップ1杯の冷たい水や牛乳を飲むことは、「胃・大腸反射」を起こす効果もあるのでお勧めです。
 
 
★排便のリズム
   朝食は必ずとり、規則正しい食習慣をつけましょう。朝食をとることで胃や大腸が刺激されて動き出し、スムーズな排便につながります。朝食後は、体に排便のリズムをつくりましょう。
 
 
★ 運動
おなかのマッサージ、ウオーキング、水泳、ジョギングなどの適度な運動を毎日続けることも、便秘の改善に効果的です。運動を続けることで腹筋力がアップするだけでなく腸の刺激にもつながります。
 
 
参考資料
 
  • 薬局Vol.45,No.12(1994)
  • 看護雑誌62/9 1998-9
  • NHK今日の健康
  • これだけは知っておきたい薬の話
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